“はつぜみ”の漢字の書き方と例文
語句割合
初蝉100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
新樹に初蝉はつぜみの声もする。湖から湖へ渡る山上の風はわけて快い。空腹を満たした兵たちは、ようやく眠気ざし、槍や銃を抱いたまま、彼方此処に転がり始めた。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
もうこずえには初蝉はつぜみが聞える。正成の具足姿に、青葉の木洩こもがチラチラして行く。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「そういえば、初蝉はつぜみが聞えだしたな」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)