“はたうち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
畑打75.0%
畠打25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あるいは又松尾の部落の山畑に、むこと二人で畑打はたうちをしていた一老翁は、不意に前方のヒシ(崖)の上に、見事なお曼陀羅まんだらの懸かったのを見て、「やれ有難や松※尾の薬師」と叫んだ。
幻覚の実験 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
俳句に畑打はたうちといふ題が春の季になり居る事心得ず、畑を打ち返すは秋にこそあれ、春には畑を打ち返す必要なきなり、もし田を打ち返す事ならばそれは春やや暖くなる頃に必ずするなり、云々。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
次にあらわしまするはその横に突立つったって、老人の畠打はたうちを見物致しております一人の青年で御座います。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
老人の畠打はたうちを見物致しておりました青年の、正面向きの大写しで御座います。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)