“のぼりべつ”の漢字の書き方と例文
語句割合
登別100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
船長は、室蘭から少し内地へはいった登別のぼりべつという温泉地へ、室蘭碇泊ていはく中は必ず泊まり込んでいた。そこには、彼の妻や子供の代わりに、彼の愛妾あいしょうがいるのであった。
海に生くる人々 (新字新仮名) / 葉山嘉樹(著)
定山渓じょうざんけい登別のぼりべつもどこも見ず、アイヌにも熊にも逢わないで帰って来た。
札幌まで (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
それに、大將が、あす、或事業の相談で登別のぼりべつ温泉まで行くので、そこまでまはつて呉れと云ふし。室蘭線へまはつて、そんなことをしてゐれば、青森を出るのが、どうしても、あさつての晩になる。
泡鳴五部作:04 断橋 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)