“ぬるび”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
文火50.0%
温火50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
朱塗の行燈の明りで、漆と真鍮とがぴかぴか光っている。広い側の他の一方は、四枚のふすまである。行燈は箱火鉢の傍に置いてあって、箱火鉢には、文火ぬるびに大きな土瓶どびんが掛かっている。
ヰタ・セクスアリス (新字新仮名) / 森鴎外(著)
私はよく厚ぽつたいその葉つぱを捥ぎ取り、薄暗い台所の片隅で、温火ぬるびの火屑をそつとそのおもてに載せたものだ。
独楽園 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)