“にらやま”の漢字の書き方と例文
語句割合
韮山100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
猫頭巾——なげ頭巾のいずれでもなく、まして女性の専用とした突盔とっぱい頭巾のいずれでもなく、近代形の韮山にらやま頭巾でもない。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
よくはおぼえていないが、江戸時代の砲術家ほうじゅつかで、伊豆いず韮山にらやま反射炉はんしゃろというものをきずいて、そこで、そのころとしてはめずらしい大砲を鋳造ちゅうぞうしたという人である。
(新字新仮名) / 新美南吉(著)
といふ、これに似通つた流行唄の文句があるのだが、韮山にらやま痴川は、白昼現にあの街角この街角を曲つてゐるに相違ない薄気味の悪い奴を時々考へてみると厭な気がした。
小さな部屋 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)