“にまと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
荷纏50.0%
荷纒50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その妹の家族も今回帰国することになったのであるが、妹は目下本国で病気にかかってているので、夫人が妹の家の後始末をつけ、荷纏にまとめをして
細雪:02 中巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
それから大急ぎで宿へ帰り、荷纏にまとめをし、東京駅へけつけて、見送りに来ていた姉と待合室で五分ばかり立ち話をし、午後八時三十分発急行の寝台車へ乗り込んだ。
細雪:02 中巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
前の晩に荷纏にまとめをしてみると、渋谷へ持って行く土産物や何やかやでかばんが大小三つ程になり、自分一人では不便なので、こう云う機会にお春にも東京見物をさせてやることを思いついた。
細雪:02 中巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
私はその人たちに応対しながらも、そのひまひまには荷纒にまとめをした。こんなことで三四日った。
故郷 (新字新仮名) / 魯迅(著)