“にじます”の漢字の書き方と例文
語句割合
虹鱒100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは、虹鱒にじますであろう。かげろうの羽虫を餌として、はりを瀬脇に投げ込めば、瞬間にグッとくる。しかと餌を食い込んだのだ。竿も折れよとばかりの強引である。
雪代山女魚 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
この頃の日本へは、亜米利加アメリカ系の虹鱒にじます河鱒かわます、北海道から姫鱒ひめますなどが移入されて繁殖しているが、その頃の利根川へは、古来東日本の河川に遡ってくる日本鱒である。
利根川の鮎 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
虹鱒にじますの共食いには、驚いたことがあった。浅間山麓六里ヶ原の北軽井沢に、一匡邑いっきょうゆうと呼ぶ文化村があって、そこへ別荘を構えた物持ちが、庭前へ虹鱒の養殖池を設けた。
石を食う (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)