“なりひらあそん”の漢字の書き方と例文
語句割合
業平朝臣100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だれも知った業平朝臣なりひらあそんの古歌であるが、感傷的になっている人々はこの歌に心を打たれていた。
源氏物語:12 須磨 (新字新仮名) / 紫式部(著)
「山口(隣村)から見物に来たおじさんがおもしろいことを言ったで——まるで錦絵にしきえから抜け出した人のようだったなんて——なんでも、東下あずまくだりの業平朝臣なりひらあそんだと思えば、間違いないなんて。」
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「なるほどなあ、こりゃアすごい! 男の俺でさえこりゃア参る! 美しいものじゃ、業平朝臣なりひらあそんじゃ! ……やい!」
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)