“なまうで”の漢字の書き方と例文
語句割合
生腕100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
叢に生えた生腕なまうで、闇夜の曲芸団のテントから現われた青眼鏡の怪物、名探偵三笠龍介氏に化けた殺人鬼、どれもこれも、凡てこの世の出来事とは考えられなかった。
妖虫 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
流し場に放り出されたものは、まさしく人間の手首であった。ひじの所から切断した、見るも恐ろしい生腕なまうでであった。それが、白いタイルの上で、蒟蒻こんにゃくの様にいつまでもブルブル震えていた。
恐怖王 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
「何者の生腕なまうででございますか」
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)