“なついん”の漢字の書き方と例文
語句割合
捺印100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
工員に渡す月給袋の捺印なついんとか、動員署へ提出する書類とか、そういう事務的な仕事に満足していることは、彼が書く特徴ある筆蹟ひっせきにもうかがわれた。
壊滅の序曲 (新字新仮名) / 原民喜(著)
補充兵でまだ一ツ星ではあるが、毎日乗務が終って私に捺印なついんをもとめる勤務手簿には「佐川新太郎」の文字が見られた。
鮎沢は無言でポケットから小切手帳をとり出し、十万円の金額を書きこんで捺印なついんした。それを相手に手渡しながら
影男 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)