“どてさんばんちょう”の漢字の書き方と例文
語句割合
土手三番町100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、すくなからず愛惜あいじゃくの念を生じたのは、おなじ麹町こうじまちだが、土手三番町どてさんばんちょうすまった頃であった。春も深く、やがて梅雨つゆも近かった。……庭に柿の老樹が一株。
二、三羽――十二、三羽 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
土手三番町どてさんばんちょうの事を言った時、の花垣をなどと、少々調子に乗ったようだけれど、まったくその庭に咲いていた。
二、三羽――十二、三羽 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
よしそれは別として、長年の間には、もうちっと家族が栄えようと思うのに、十年一日と言うが、実際、——その土手三番町どてさんばんちょうを、やがて、いまの家へ越してから十四、五年になる。
二、三羽――十二、三羽 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)