“どくじる”の漢字の書き方と例文
語句割合
毒汁100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
矢の根には、トリカブトといふ草の根からとつた毒汁どくじるブシをどろにねりまぜたものが塗つてあるので、その矢があたれば、どんな猛悪な熊でも、すぐ、ゴロリとたふれて死ぬのです。
熊捕り競争 (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)
頭部についている二本のはさみで、相手をグッとおさえつけて置いて、ふしになった尻尾しっぽを、クルクルと弓の様に醜くそらせて、その先端の鋭い針で、敵の体内に恐ろしい毒汁どくじるを注射するのだ。
妖虫 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)