“とばくち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
戸端口66.7%
土坡口33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかしまだ、ここは暗黒アフリカの戸端口とばくちにすぎない。きのう見た、藪地のおそろしい棘草きょくそう、その密生の間を縫う大毒蜘蛛タランツラ・マグヌス——。
人外魔境:01 有尾人 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
殊に今宵の玄蕃には、折角立身出世の戸端口とばくちに来て、下手をやっては詰らない、できるだけ逃げて栄耀えいようをするにくはなし、という一つの弱気が先に立っていた。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こぞって、大手の土坡口とばくちまで見送りに駈け出して来たのである。それは清洲城内の男の全部といってよい頭数であったが、わずか四、五十人足らずであった。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)