“とえはたえ”の漢字の書き方と例文
語句割合
十重二十重100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
このとき! 十重二十重とえはたえにとり巻く警護の武士が、ドッ! とどよめきだったかと思うと、左膳の濡れ燕が闇にひらめいて!
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
何ともいえない郷愁に似たものがヒシヒシ十重二十重とえはたえに自分の心の周りを取り巻いてきた。ポトリ涙が目のふちに光った。
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)
しかしめたものに望むような徹底を、因襲をもって十重二十重とえはたえに縛られた貴族の家庭に多くの愚かな召使たちにかしずかれながら育った夫人に
芳川鎌子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)