“てんもく”の漢字の書き方と例文
語句割合
天目100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
直輝は手にとって、くりかえしくちずさんでいたが、やがてしずかに天目てんもくをとりあげて妻を見た。
日本婦道記:梅咲きぬ (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
小平太はだんだん大胆になって、少しずつ門のとびらを開けて行った。もう少しで頭だけ入りそうになった時、すうと向うに見える障子が明いて、天目てんもくを持った若い女が縁側にあらわれた。
四十八人目 (新字新仮名) / 森田草平(著)
会津の或る寺でも守鶴西堂しゅかくせいどう天目てんもく什宝じゅうほうとし、稀有けうの長寿を説くこと常陸坊海尊同様であったが、その守鶴もやはり何かのついでに微々として笑って、すこぶる自己のじつは狸なることを
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)