“ついじみち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
築土路50.0%
築土道50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうこうする内に夜になって、人の往来ゆききも稀な築土路ついじみちには、ただ、かわずの声が聞えるばかり、雨はますます降りしきって、御召物も濡れれば、御眼もくらむと云う情ない次第でございます。
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
それから僕はもと来た道を引っ返し、すっかり日のかげった築土道ついじみちを北に向って歩いていった。二三度、うしろをふりかえってみると、松林の上にその塔の相輪だけがいつまでも日にかがやいていた。
大和路・信濃路 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)