“ちんぐるま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
珍車87.5%
賃車12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三十分とは懸らなかったが寒さにふるえてしまった。尾根の西側には舟底に似た草原の窪地が続いて、目のさめるような鮮黄色の信濃金梅しなのきんばい珍車ちんぐるまの花などが咲いている。
大井川奥山の話 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
森林には下生えに偃松と笹とクロウスゴが繁っているし、草原には小梅慶草や日光黄菅、珍車ちんぐるまが散生している外、一団をなした偃松が途切れ途切れに縁辺を囲んでいる。
利根川水源地の山々 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
賃車ちんぐるまの運転手が着そうな、黒の詰襟つめえり服と、スコッチの古オーバと(その時分気候は已に晩秋になっていたので)目まで隠れる大きな鳥打帽とりうちぼうとを買って来て
(新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)