“だんけん”のいろいろな漢字の書き方と例文

語句	割合
断見	66.7%
暖暄	33.3%

断見

只云うなり次第に、無いといえば無い、有るといえば有る、と云って居れば済みまするが、極（ごく）大昔に断見（だんけん）の論というが有って、是は今申す哲学という様なもので、此の派の論師の論には

真景累ヶ淵 (新字新仮名) ／ 三遊亭円朝(著)

貧弱なる日本ではあるが、余（よ）にはこれほどまでに愚図（ぐず）が揃（そろ）って科学を研究しているとは思えない。その方面の知識に疎（うと）い寡聞（かぶん）なる余の頭にさえ、この断見（だんけん）を否定すべき材料は充分あると思う。

学者と名誉 (新字新仮名) ／ 夏目漱石(著)

暖暄

血液が暖暄（だんけん）の影響を受けて、人の體内に於て膨張することは確に有力の一原因に疑無い。

努力論 (旧字旧仮名) ／ 幸田露伴(著)