“たんせきりゅう”の漢字の書き方と例文
語句割合
丹石流100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれど孫兵衛は、ひとかどの男さえ、歯の立たない丹石流たんせきりゅうの達者だ。なんで、女の匕首あいくちに、身をかすらせるような隙があろう。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いわば、この仕事はそっちが七分で、おれが三分、その三分がとこで、丹石流たんせきりゅうの腕前を貸してやるようなものだ。少しは恩に思って貰いてえな
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「うん、それじゃ一つ庭先で、丹石流たんせきりゅう据物斬すえものぎりを見せてやろうか。おい、手を貸せ!」
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
丹石流たんせきりゅうの、据物すえもの斬りの達人、お十夜孫兵衛のえりがみをとって、どう料理する気か。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
辻斬り商売のお十夜孫兵衛じゅうやまごべえ、本名は関屋せきや孫兵衛である。もと阿波の国川島の原士はらし丹石流たんせきりゅう据物斬すえものぎりに非凡なわざをもち、風采もなかなか立派だが惜しむらく、女慾にょよくにかけても異常という性質がある。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)