“たもんびょうえ”の漢字の書き方と例文
語句割合
多聞兵衛100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わがおやかた多聞兵衛たもんびょうえ殿へは、その忠誠にめでて、内見ないけんをゆるされ、今朝、秋ノ坊の別当とお館とただお二人ぎりで、斎戒沐浴さいかいもくよくのうえ、上宮太子の御霊屋みたまやにて、そっと拝覧を給わったものだ。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ただいま、行く手の先に、河内の楠木多聞兵衛たもんびょうえ正成が、家の子郎党をつれ、お迎えにと、これへせ参じてまいりました。——後陣に加えましょうか、そのまま、先を打たせて進ませましょうか」
「わが多聞兵衛たもんびょうえどの」
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)