“たでしな”の漢字の書き方と例文
語句割合
蓼科100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あれが淺間、こちらが蓼科たでしな、その向うが八ヶ岳、此處からは見えないがこの方角に千曲川ちくまがはが流れてゐるのです。」
みなかみ紀行 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
この旅にはほとんど一週間を費した。私達は蓼科たでしな、八つが岳の長い山脈について、あの周囲を大きく一廻りしたのだ。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
近くにある枯々な樹木の梢は、遠い蓼科たでしなの山々よりも高いところに見える。近所の家々の屋根の間からそれを眺めると丁度日は森の中に沈んで行くように見える。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)