“たからでら”の漢字の書き方と例文
語句割合
宝寺100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
山頂はかなり高くけわしく、最高二千七百尺はある。別名をこもりの松山ともいい、宝寺たからでらの山ともいう。峨々ががたる岩山で、全山、松の木が多い。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かくて、その年十二月には、予定のとおり、彼は、宝寺たからでら城の旧居を払って、摂津大坂の新たなる大城に移り住んだ。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
このすさまじい「駈落かけおとし」のうちに、宮脇又兵衛(後に長門守ながとのかみ)は馬を用いていた。そして宝寺たからでらのうしろの断崖の上に来てしまったのである。馬は当然、硬直してうごかない。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)