“たかさご”の漢字の書き方と例文
語句割合
高砂100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が身が幸福になりたいばかりに祝言しゅうげんさかずきもした。父、母もそのつもりで高砂たかさごを聴いていたに違ない。思う事はみんなはずれた。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
弁の少将が拍子を取って、美しい声で梅が枝を歌い出した。この人は子供の時韻塞いんふたぎに父と来て高砂たかさごを歌った公子である。
源氏物語:32 梅が枝 (新字新仮名) / 紫式部(著)
盃が一順廻った時分に、小野がどこからか引っ張って来た若い謡謳うたうたいが、末座に坐って、いきなり突拍子な大声を張り揚げて、高砂たかさごを謳い出した。
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)