“そえうま”の漢字の書き方と例文
語句割合
副馬100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
副馬そえうまには、いつも、浅月あさずきを曳いて参るが、いつぞや、馬場で少し脚をいためたらしい故、他の馬に、鞍の用意をいたして置くように』
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして三十分後には、りっぱな副馬そえうまをつけて大駆けに同じ所を通っていた。御者だと自ら言ってる馬丁は、馬車のながえの上に乗っていた。
引かせた副馬そえうままたがって少し歩ませてみては、いいかげんで馬上から飛び下りて、一行と共に談笑しながら徒歩立かちだちになるという行進ぶりです。
『お副馬そえうまが、変ったので、今、急に御鞍おくらを取り変えたり、手入をし直したりして、やっと仕舞ってきた』
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
われわれがこれまで述べきたったあの旅客は、馬車からおり、宿屋の人たちのあいさつにはほとんど目もくれず、副馬そえうまを返し、そして自ら小さな白馬をうまやに引いて行った。