“ぜんに”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
禅尼71.4%
善尼14.3%
禪尼14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
、みんな死んだ人のせいにして、於通に、もういちど禅尼ぜんにさんの所へ帰れというんでしょう。そんなこと、わかりきっている
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そこの奇特な長者の後家が、まことに信心のふかい善尼ぜんになので、彼の望みをかなえてやろうと、林の中に、一つの草庵をつくり、食物はあげるから、思うさま念仏してお暮らしなさいといった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
捕まつて平宗清の屋敷に圍まはれ、いけ禪尼ぜんにが、憐れがつて、清盛に命乞ひをするところ。あのくだりに、宗清が紅梅を折つて來て、部屋の壺に揷し、頼朝をなぐさめてやる場面がある。
折々の記 (旧字旧仮名) / 吉川英治(著)