“せっつのかみ”の漢字の書き方と例文
語句割合
摂津守100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
忠兵衛の子がまだ皆いとけなく、栄次郎六歳、安三歳、五百いお二歳の時、麹町こうじまちの紙問屋山一やまいちの女で松平摂津守せっつのかみ義建ぎけんの屋敷に奉公したことのある忠兵衛の妻は亡くなったので
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
土井摂津守せっつのかみ利勝としかつからわかれたおなじ一家。数馬なんかにくらべると、このほうが血筋が近い。
顎十郎捕物帳:10 野伏大名 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
摂津守せっつのかみも以前から源氏に隷属していた男であったから、公然ではないが好意を寄せていた。
源氏物語:12 須磨 (新字新仮名) / 紫式部(著)