“せっかせん”の漢字の書き方と例文
語句割合
摂河泉100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大魚が池中にはいったので古い池水は氾濫はんらんした。摂河泉せっかせんの村々や、山地へかくれた三好松永の残党や、その与党たちだった。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
よしまた摂河泉せっかせんすべての守護地頭が、幕府に寝返りを打って彼に協力したとしても、とるにたらない数で、しょせん、何万という兵にはならない。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
われらは摂河泉せっかせんの糧道を断ち、また、新田殿や千種ちぐさ殿は、京の山々にって、ときには出て戦い、折には引き、洛内の敵に、安き眠りも与えぬなら、やがて足利勢も、もがき出しましょう。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)