“せいいっぱい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
精一杯63.6%
勢一杯27.3%
精充満9.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうして君そう早く来たっていけないという様子がその裏に見えたので、敬太郎は精一杯せいいっぱい言訳をする必要を感じた。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
お松は精一杯せいいっぱいにこのことを主張します。番頭と小僧はさげすむような面をして二人を見ていますのを七兵衛は、
「はァはァ」北外は小さい口を勢一杯せいいっぱいに開けて、わざとらしくおどろいた。「いやそれは大発見ですな」
爬虫館事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
親不孝者と見る人々の目を背中に感じながら、白い布を取って今更の死水しにみずを唇につけるなど、蝶子は勢一杯せいいっぱいに振舞った。
夫婦善哉 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
何、それも、どさくさ紛れに葛籠つづら箪笥たんす脊負しょい出そうッて働きのあるんじゃありませんがね、下がったあわせのじんじん端折ばしょりで、喞筒ポンプの手につかまって、空腹すきはらあえぎながら、油揚あぶらげのお煮染で、お余を一合戴きたいが精充満せいいっぱいだ。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)