“しんだいかぎり”の漢字の書き方と例文
語句割合
身代限100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
丈「さア色々仔細有って、実に負債ふさいでな、どうも身代が追付おっつかぬ、ずどうあっても身代限しんだいかぎりをしなければならぬが、身代限をしても追付かぬことがある」
「馬鹿あ言ってら、この間越したばかりだね。そんなにたびたび引越しをしたら身代限しんだいかぎりをするばかりだ」
琴のそら音 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
農商も昔日せきじつ素町人すちょうにん土百姓どびゃくしょうに非ずして、藩地の士族を恐れざるのみならず、時としては旧領主を相手取りて出訴に及び、事と品によりては旧殿様の家を身代限しんだいかぎりにするの奇談も珍しからず。
徳育如何 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
何処どこへお宿をお取りなさいましたと云うと、春見屋へ宿を取り、買出しをしに来たと仰しゃるから、それはとんでもない事をなすった、あれは身代限しんだいかぎりになり掛っていてお客の金などを使い込み