“しょうぶゆ”の漢字の書き方と例文
語句割合
菖蒲湯100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
離れて極めて自然な感じがするじゃないか。菖蒲湯しょうぶゆに這入って粽を食った時は、僕はいつでも此日本と云う国が嬉しくてたまらなくなるな
浜菊 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
柚湯、菖蒲湯しょうぶゆ、なんとなく江戸らしいような気分を誘い出すもので、わたしは「本日ゆず湯」のビラをなつかしく眺めながら、湯屋の新しい硝子戸ガラスどをくぐった。
風呂を買うまで (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
……六月土用の桃葉の湯は、端午の菖蒲湯しょうぶゆ、冬至の柚子湯ゆずゆとともに待たれているものなので、とうてい髪を洗うことなどはできなかったが、汗をながして出ると身が軽くなったようにさばさばとした。
柳橋物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)