“しぶかみづら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
渋紙面50.0%
澁紙面50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
上臈貴嬪らは肥満ふとっちょ松風村雨まつかぜむらさめや、痩身やせっぽち夷大黒えびすだいこくや、渋紙面しぶかみづらのベニスの商人や、顔を赤くえどったドミノの道化役者や、七福神や六歌仙や、神主や坊主や赤ゲットや
島田にも結ひはしない。だが、死ぬまでも女は女である。燻製になつて、自ら鏡にむかふのも氣持の惡いやうな澁紙面しぶかみづらをつくるにも及ばない。若いひとだとて、やがては通り越してくる道である。
夏の女 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)