“さんじっけんぼり”の漢字の書き方と例文
語句割合
三十間堀100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
母や祖母がお国の話をする時に、梁田やなだ水津すいつ、大野などの姓を聞くと、西氏の御親戚ごしんせきだと思う位でした。後に私は祖母に連れられて、西氏の三十間堀さんじっけんぼりのお家へ泊りに行きました。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
わたしは明治二十五年から二十八年まで満三年間、正しく云えば京橋区三十間堀さんじっけんぼり一丁目三番地、俗にいえば銀座の東仲ひがしなか通りに住んでいたので、その当時の銀座の事ならば先ずひと通りは心得ている。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
汐溜しおどめから出て三十間堀さんじっけんぼりの堀割を通って来る小さな石油の蒸汽船、もしくは、南八丁堀みなみはっちょうぼり河岸縁かしぶち
深川の唄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)