“さんごせう”の漢字の書き方と例文
語句割合
珊瑚礁100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
頭の上がにはかに暗くなつたので、びつくりして顔をあげると、沢山の小魚が、まるで黒い雲のやうにみつしりと群をなして、大急ぎで頭の上を通過し、珊瑚礁さんごせうや、海藻かいさうやぶにあわてゝ隠れました。
動く海底 (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)
霧は海面から徐々に霽れ上つて、珊瑚礁さんごせうの岸に波の打ち寄せるのが見え、やがて、緑の斜面を縫ふ小径の一つ一つから、赭い肌の土人が、蟻のやうに這ひ出て来る光景が鮮やかに眼にうつつた。
双面神 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)