“さめうし”の漢字の書き方と例文
語句割合
佐女牛100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし、すぐ横の佐女牛さめうしの杉並木では、非常太鼓のうちに、くろぐろと陣備じんぞなえがおこなわれていたし、またいんいんたるかいの音は洛中の空の諸方で鳴っている。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
翻然ほんぜんと、彼は呟きを抱いて去った。そして七条の河原を西へ渡り、やがて、佐女牛さめうしの自邸へ帰っていた。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかし、この晩は、義貞という者が来て、終始、かたくなっていたせいか、道誉もあまりいつものような酒興はみせず、ほどなく先に佐女牛さめうしの屋敷へ帰って行った。