“さはんじ”の漢字の書き方と例文
語句割合
茶飯事100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
科学知識の普及も結構ではあるが、原子や分子を日常茶飯事さはんじの如く口にするだけでは無意味である。
簪を挿した蛇 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
しかし獣類の世界では……おお、そうだ、獣類の世界では、そんな事は日常茶飯事さはんじだ。本能の命ずるままに、何をしでかすかしれたものではない。この犯人は、きっと、あいつに違いない。
人間豹 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
また石太郎は、なんどむちでこづかれたとて、いっこう骨身ほねみにこたえない。まるで日常茶飯事さはんじのようにこころえているのだから、いささかも、かれにすまないと思う必要はないわけである。
(新字新仮名) / 新美南吉(著)