“さっしゅう”の漢字の書き方と例文
語句割合
薩州100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
薩州さっしゅうの国守からもらった茶色の綿入れ着物を着ていたけれど、寒そうであった。座につくと、静かに右手で十字を切った。
地球図 (新字新仮名) / 太宰治(著)
因州いんしゅう薩州さっしゅうの兵三千、大砲二十門を引いて、東山道軍と称し、木曾路から諏訪へ這入り、甲府を襲い、甲府城代佐藤駿河守殿をおさめ、甲府城を乗取ろうとしているのじゃ。
甲州鎮撫隊 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
小玉銀五粒と二朱負けたというのだから、これは明らかに博奕ばくちのことで、今でも信州の大河原おおがわらの奥などでは、そういう無教育な鳴き方をするように伝えられる。同じ頃にまた薩州さっしゅうの方では