“さじゅつ”の漢字の書き方と例文
語句割合
詐術100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼女の苦肉の詐術さじゅつかゝって生きながら不具にされる夫則重を考え、それらの「美」と「醜」とを表わす二つの顔を並べて空想してみると
かほど信者の心を奪い去る邪教の詐術さじゅつというものを一見したいと思い、元々かの本殿は勝手知ったるわが家ですから、ふと忍びこんでみたのです。
といって、一座を見まわす女の張りのある声にも、眼にも、なんとなし、わざとらしい、詐術さじゅつめいたいろが看取される。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)