“さがみや”の漢字の書き方と例文
語句割合
相模屋100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さても本所の鐘撞堂かねつきどう相模屋さがみやという夜鷹宿よたかやどへ、やっと落着いた米友は、お君から何かの便りがあるかと思って、前に両国の見世物を追い出された晩
大菩薩峠:10 市中騒動の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
宿ですか、馬喰町ばくろちょう相模屋さがみやてえのに旅籠をとっていますから、どうぞひとつくれぐれもお願いします。
蘿月はもと小石川表町こいしかわおもてまち相模屋さがみやという質屋の後取息子あととりむすこであったが勘当のすえ若隠居の身となった。頑固な父が世を去ってからは妹お豊を妻にした店の番頭が正直に相模屋の商売をつづけていた。
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)