“さかごも”の漢字の書き方と例文
語句割合
酒菰100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
啓之助はうなずいて、酒菰さかごもに肩をつつみ、周馬の潜伏している土佐堀の蔵屋敷へ向って飛んで行った。
鳴門秘帖:06 鳴門の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
酒菰さかごもをかぶって蔵屋敷の用水桶のかげに、犬のように寝ている中に、土佐堀の櫓韻ろいん川面かわもからのぼる白い霧、まだ人通りはないが、うッすらと夜が明けかけてくる。
鳴門秘帖:06 鳴門の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、贈ってくれる者もあるし、わざわざ鎖帷子くさりかたびらを届けてくれる者だの、また、台所へは、大きなたい酒菰さかごもが何処からか運ばれて来るし、巌流は身の置所おきどころもなかった。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)