“さえもんのかみ”の漢字の書き方と例文
語句割合
左衛門督100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
叡山の大宮おおみや以下、諸堂全てを焼払って、全山、叡山を立ち退こうという強硬論が、勝ちを占め、評議一決した時、法皇の使者に立てられた、当時、左衛門督さえもんのかみの平時忠が、風雲渦巻く叡山に
左大将、左衛門督さえもんのかみ藤参議とうさんぎなどという人たちも皆お供をして出た。皆軽い直衣のうし姿であったのが下襲したがさねを加えて院参をするのであった。
源氏物語:38 鈴虫 (新字新仮名) / 紫式部(著)
左衛門督さえもんのかみの字は本格的に書いてあるのであるが、俗気ぞくけが抜け切らずに、技巧が技巧として目についた。歌などもわざとらしいものが選ばれてある。
源氏物語:32 梅が枝 (新字新仮名) / 紫式部(著)