“こんりやうふ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
渾良夫50.0%
揮良夫50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
渾良夫こんりやうふはもと/\小姓上りとて派手好みの伊達男である。此の日彼は紫衣に狐裘こきうを重ね、牡馬二頭立の豪奢な車を驅つて宴に赴いた。
盈虚 (旧字旧仮名) / 中島敦(著)
おやと思つて聞き耳を立てると、今度は莫迦にはつきり聞えて來た。「俺は渾良夫こんりやうふだ。俺に何の罪があるか! 俺に何の罪があるか!」
盈虚 (旧字旧仮名) / 中島敦(著)
或夜、莊公は渾良夫こんりやうふに向つて、さきの衞侯てふが出奔に際し累代の國の寶器をすつかり持去つたことを語り、如何にして取戻すべきかを計つた。
盈虚 (旧字旧仮名) / 中島敦(著)
太子は從者に運ばせた牡豚を殺して父にちかはしめ、太子としての己の位置を保證させ、さて揮良夫こんりやうふの如き奸臣はたちどころに誅すべしと迫る。
盈虚 (旧字旧仮名) / 中島敦(著)