“こだね”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
子種50.0%
子胤50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雪子夫人には、博士との間にどういうものか子種こだねがなかった。
振動魔 (新字新仮名) / 海野十三(著)
子種こだねのないと云ふことが難癖をつけるのに都合が好かつた。
猫と庄造と二人のをんな (新字旧仮名) / 谷崎潤一郎(著)
右策うさくとあたしとの間に子供が無かったのは、右策自身が子胤こだねをもちあわさないからおこったことなんです。右策は、それを学者ですからよく知っているのです。
振動魔 (新字新仮名) / 海野十三(著)
『いや。盛遠は、こうもいうのだ。……もし、わぬしが、白河の御子みこでないならば、八坂やさかの悪僧なにがしの子にちがいない。天皇の子か、悪僧の子胤こだねか。いずれにせよ、忠盛のほんとの子でないことだけは、明白だと』