“こしぎんちゃく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
腰巾着95.0%
腰巾著5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
中でも私の心の上に一番不愉快な影を落したのは、近来はどこかの若い御新造ごしんぞうが楢山夫人の腰巾着こしぎんちゃくになって、歩いていると云う風評でした。
開化の良人 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
しかしいつもいつも父や母の腰巾着こしぎんちゃくで行くというわけにも行かないので、わたしは年相応に金のかからない芝居を見てあるくことを考え出した。
明治劇談 ランプの下にて (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「あ、あれか。僕も知ってる。それ、君のところで何時いつか逢った、あのT君だろう。ありゃ、うまく当てたよ。副業線が莫迦に発達しているから、家業は継げなさそうだとか、結局親父の腰巾著こしぎんちゃくだとやったね。どうも、やあ、閉口しちゃったよ。」
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)