“こくふく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
克服72.7%
剋伏18.2%
克復9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そしてその恐怖をつたえるために、同時にまた、それをやがては克服こくふくして、一段と高い境地へすすむために、この作を成したものと思われる。
自分が剋伏こくふくしてしまった世界に向って、静かに微笑ほほえんで別れを告げる詩でなくてはならない。そういう心持は、女には話して聞かせなかった。話したところで、とても分かるまいと思うのである。
みれん (新字新仮名) / アルツール・シュニッツレル(著)
卒業の折はもう平和克復こくふくしていたけれど、戦後の不景気という奴が、私達につき纏った。唯さえ字音じおん「飯が食えん」に通じる明治学園の出身だ。就職口が絶対にない。皆困った。
凡人伝 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)