“こうぼ”の漢字の書き方と例文
語句割合
酵母100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すなわちこの最も貴重なる酵母こうぼは、清き処女の口の中からしか求め出されぬように見ていたのである。是と同じ例はまたタヒチその他の南太平洋の島にもある。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
諸君が一寸葡萄ぶどうをたべるその一ふさにいくらの細菌や酵母こうぼがついているか、もっと早いとこ諸君が町の空気を吸う一回に多いときなら一万ぐらいの細菌が殺される。
ビジテリアン大祭 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
以前の麹作りは今よりも一段と神秘なもので、たとえば壱岐島のテモヤシのごとく(民間伝承一巻八号)、家はそれぞれの口伝があって、空中の酵母こうぼの自然に来たり着くに任せていた。
食料名彙 (新字新仮名) / 柳田国男(著)