“けんにんじがき”の漢字の書き方と例文
語句割合
建仁寺垣100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どうも今の人が柳浪先生らしき気がしてならぬ故そつと建仁寺垣けんにんじがきれ目より庭越しに内の様子を窺へば、残暑なほ去りやらぬ九月の夕暮とて障子しょうじけ放ちし座敷の縁先えんさき
書かでもの記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
庭はほとんど何も植わっていない平庭で、前面の建仁寺垣けんにんじがきの向こう側には畑地があった。垣にからんだ朝顔のつるが冬になってもやっぱりがらがらになって残っていたようである。
夏目漱石先生の追憶 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
その広い庭の中を通りがかりに、建仁寺垣けんにんじがきのすきからひょいとみると、人影がある。