“けんちよう”の漢字の書き方と例文
語句割合
謙澄100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ある日の事、月郊氏が幕間まくあひの時間を川上の楽屋で世間話に過してゐると、そこへその当時の大立物伊藤春畝しゆんぽ公が金子堅太郎、末松謙澄けんちようなどいふ子分を連れてぬつと入つて来た。
と老人はその中に見知越みしりごしの顔を見つけ出さうと、こすさうな眼つきで皆の顔を見比べた。すると、一番前に末松謙澄けんちよう氏夫人が立つてゐるのが見つかつた。老人は鼻を鳴らして喜んだ。