“くろずきん”の漢字の書き方と例文
語句割合
黒頭巾100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その実験装置のそばに僧侶そうりょのような黒頭巾くろずきんをかぶったB教授が立って説明している。この放電のために特別に設計された高圧直流発電機の低いうなり声が隣室から聞こえて来る。
B教授の死 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
近づいて見ると、思いきって大きな看板に、黒頭巾くろずきんをかぶった黒いでたちの侍の絵姿。
大菩薩峠:23 他生の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
黒頭巾くろずきん黒羽織くろばおり、茶じまのはかま雪駄穿せったばきの、中年をすぎたようなからだつきの武家が一人、さっきから、足音をしのんで、ゆきつもどりつ、家内なかの容子を聴きすまそうとしていたのであった。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)