“くめのすけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
粂之助75.0%
粂之介25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
次兄の粂之助くめのすけ家禄かろく三百石の内から五十石貰って分家し、三兄の又三郎は中村参六へ養子にはいった。中村は新番組の百九十石で、なかなか羽振りのいい家である。
ひやめし物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
死に別れた過去の友と、もうこれもこの世の人ではないが、あの実兄粂之介くめのすけと。それ以外、社会に真実などは求めてもあり得ない。
旗岡巡査 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
今までは、好意に聞いていた粂之介くめのすけ夫婦の言葉も、そう気づいてみると、皆自分をこばむ針のように思いなされて来た。
旗岡巡査 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
血縁の家である、それでなくてさえ、世間は疑いの眼を向けたがっているのだから——と、粂之介くめのすけはいう。
旗岡巡査 (新字新仮名) / 吉川英治(著)