“きんばり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
金張50.0%
金針50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
竜之助は、朱羅宇しゅらうでも、金張きんばりでもない、ただの真鍮しんちゅうの長煙管で、ヒタヒタと自分の頬をたたきながら、我と我身を冷笑するのは、今にはじまったことではありません。
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
しかし一番長そうに思われる細い金針きんばりが腰骨の両側あたりへ深く入って、ズキズキと病める部分に触れて行った時は、睡気ねむけを催すほどの快感がその針のかすかな震動から伝わって来た。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)